この記事は Shapely Prose というブログの Don’t You Realize Fat Is Unhealthy? という記事を日本語訳したものです。
This is a Japanese translation of the blog article, Don’t You Realize Fat Is Unhealthy?, from Shapely Prose. Over a year ago, I sent the author email asking for permission to translate the article but I haven’t heard back from her. So if there’s any problem, please let me know and I’ll take this down off the Internet.
以下が本文です。
私は肥満の歓待についてブログを書いているんですよ。
肥満の歓待は、「肥満」と「歓待」という言葉が一緒に並んでいることからも分かる通り、なかなか理解されません。「見た目で人を判断して嫌ったりしない」、「自分の身体をどのように扱おうと自由だと思っている」、そして「メディアが吹聴するモラルパニックみたいなものもちゃんと批判的に見れる」とされる進歩的だとされる人々の中でも、肥満については違うのです!「肥満が広まっているって知らないの?」「肥満で死ぬこともあるんだよ」「2型糖尿病って聞いたことないの?」「このせいで社会が払わなければならないお金の額がどれだけ多いか分からないの?」「こどものことについて、誰か考えてよ!」
これらのようなコメントをする気があるのなら、以下に私が肥満と健康について考えていることのうち大体のことを10項目にまとめて書くから、それを読んでからにしてください。
1. やせすぎていたり太りすぎていたりして動けないほどの極度なケースでない限り、体重そのものは健康上の問題ではありません。実際、心臓に問題があるとき、肥満の人はやせている人よりも助かる可能性が高いですし、研究によれば脂肪があることは「感染病、ガン、肺の病気、心臓病、骨粗鬆症、貧血症、高血圧、リューマチ関節炎、そして2型糖尿病」から身を守ることも分かっています。いいえ、読み間違いではありません。糖尿病すら、です。だからと言って別に「みんな、太りましょう!」と言っているわけではありません(そもそもそんなことは出来ないのです。自然に細い人を太らせることは、自然に太っている人をやせさせることと同じくらい難しいからです。項目4も参考のこと)。私が言っているのは、肥満に関する研究は驚くような結果ばかりをいつも出しているのに、メディアによってそれは無視され、批判的思考が大事だと思っている人たちすら肥満については別枠扱いをしているのだ、ということです。何度も何度も何度も「肥満で!死ぬよ!」と聞いたからといって、別にそれが真実だということにはなりません。単に、私たちの文化ではそんなことを言うのが趣味な人が多いというだけです。
2. 栄養バランスの悪い食事や座りっきりのライフスタイルは、どんな体の大きさの人でも健康上の問題を引き起こします。だから、「肥満」という概念と「食生活の乱れ&運動不足」という概念を混同してはいけないのです。同義語ではないし、そもそも全然異なるものなのですよ。そこを混同することは、「やせている」人にとってかなり感じ悪いことであると同時に、とても危険なことでもあります。やせていても食生活が乱れていて運動不足な人(ゆえに健康上のリスクを自ら負っている人)はいるし、太っている人でも自らの身体を大事に扱って、それでも太ったままでいる人たちがいます。本当に。
3. 更に言えば、そういう人たちは少数者ではありません。太った人の方がやせている人よりも一般的に多く食べるだとか運動が不足しているということは、誰も証明出来ていないのです。わかったか。しかもそういう証明をしようと躍起になった人たちがいるにもかかわらず、です。この点についてもっと詳しく知りたい人は Gina Kolata さんの新著「 Rethinking Thin 」を読んでください。
4. 食べる習慣を変える方式の「ダイエット」は効きません。本当に、効きません。「ダイエット」とは呼ばれないものも、です。「わたしはこういうダイエットをしてやせた!」みたいなことを言いたいのなら、5年待ってリバウンドなしだったら言ってください。1年でも、4年でもなく、5年です。もし成功したら、「おめでとう!」と言いたいと思います。「すごいですね、あなた、自然が起こした奇跡です」と。
5. ほとんどの人にダイエットが効かないのなら、もし「肥満は健康上の問題だ」としても、どうやって解決するんですか?
6. 太っている人の大半はこれまで何度もダイエットを試みています。そして悲しいことに、そのダイエットが健康上の問題を引き起こすことの方が多いのです。
7. 尊厳と尊重の意を持って接せられるべきなのはすべての人間に共通です。そして、肥満の人も人間なのです。
8. また、太っていて、かつ不健康な人だって尊厳と尊重を得られる権利があります。それでも人間なのですから。この論理、分かりませんか?
9. 「デブ」を「不健康」だと罵ることで恥ずかしい思いをさせてやせさせようとするのは、ぜんっぜん効きませんよ。もし効くのだとしたら、この国(訳者注:米国)では太っている人なんていないはずでしょうが。誰が言ったか忘れましたが、私の好きな言葉があります。「相手のために相手を嫌うなんてことはできない」というものです。
10. あなたが「肥満危機!」なるものについて何かを書いたりすれば、そこにはほとんどいつだって「ダイエットサプリメント」だのを売っている会社のプレス・リリースだったり、そういう会社から資金を得ている「研究グループ」の発表だったりが見つかるはずです。
ここで明確にしておきましょう。もし「肥満者は気持ち悪くて、不健康で……」というコメントよこしたら、まずわたしはこの記事の10の項目を見ろと言うだろうし、あるいはこのブログの他の記事や、私のお気に入りのブロガーたちのもとへと送るでしょう。あるいは、前述の Gina Kolata や Paul Campos 、 J. Eric Oliver 、 Michael Gard and Jan Wright 、 Glenn Gaesser 、 Marilyn Wann 、 Laura Fraser などの本からいくつもいくつも引用してきて、あなたにその引用箇所を全部投げつけてやろうと思っています。だから、きっと、そんな馬鹿なコメントはしない方がいいと思いますよ。
あ、あとですね、 BMI は完全に嘘の固まりですのでよろしく。
また、 Macska さんによる2つの記事:『肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差』とファット・ポジティヴィズムと、マイノリティによる自己肯定の難しさ』も合わせて読んでください。この Shapely Prose の記事だけではカバーできない部分がたくさん書いてあります。